オステオパシーって何ですか?
こう聞かれたとき、私たちはいつも困ります。
「全身を見る治療です」——よく使われる説明です。でも、考えてみてください。整体さんも「全身を見ます」と言います。鍼灸師さんも言います。カイロプラクティックの先生も言います。
つまり、この言葉では何も説明できていないのです。
「体はつながっているので、全体を診ます」
「痛いところだけでなく、根本原因を探します」
どれも嘘ではありません。でも、これだけでは、私たちが何をしているかは伝わらない。
だから、もう少し正直に話してみようと思います。
体の不調を扱う仕事には、大きく分けて二つの考え方があります。
一つは、修理屋さんの考え方。
「どこが壊れていますか?」と聞いて、壊れたパーツを見つけて、そこを直す。腰が痛ければ腰を、肩が痛ければ肩を。問題のある部品を特定して、修理する。とてもわかりやすいアプローチです。
もう一つは、地図職人の考え方。
地図職人は、一つのパーツだけを見ません。地形の全体を歩いて、どこからどこへ力が流れているかを読みます。川がどこで曲がり、どこでせき止められ、どこで溢れているか。山がどちらに傾き、その傾きが谷にどう影響しているか。
私たちの仕事は、どちらかというと後者に近い。
壊れたパーツを探すのではなく、体の中で力がどう流れ、どこで止まっているかを読む仕事です。